◆running on empty

しごとがおわったらたまごやきと、れんこんのはさみ揚げを作ろうとおもった。そのためにえびを買って、ねぎを刻んで、たまごもいいものを買っておいたのだ。料理のたのしみを思いながら、出勤する。

しかし、ひとはときに見誤る。しごとの前半にエネルギーを使い果たしてしまい、3時ごろにはすでにへとへとになっていたのだ。わたしはエネルギーの調節がひとよりへたで、いったんエンジンをかけると、ガソリンがなくなるまで走りつづけてしまう。ひどいときは、オーバーヒートを起こしてしまうこともある。こまったことに「たのしい」と感じることはぜんぶそうなる可能性を秘めている。しごとも料理も読書も文章を書くことも、ぜんぶ、そうだ。たのしければたのしいほど、気をつけないとならない。いつもは時間をきめたり、おしまいにする量をきめたりしておさえる。それでもときに失敗があって、それがきのうだった。とくにしごとは、見積もったエネルギー量でことが済まないときがある。きのうはまさに、そういう日だった。

たましいの抜けた姿で帰宅し、冷えきった手で冷蔵庫をあける。えびもねぎもたまごも、朝ほどのかがやきはなくなっていた。やりたい気持ちはくすぶっているが、目盛りはEMPTYを指している。もはや自分で「やる・やらない」を選ぶことはできず、あきらめるほかない。望まざる状況。しかたなくふとんに寝転び、youtubeの鬱ゲー動画を垂れ流した。予定どおりにことが進まないのが、かなしくてしかたなかった。

寝落ちはなかったものの、回復したのは21時ごろ。ここ数週間、休みの前は睡眠薬を飲まないようにしていたのだが、これも大変よろしくなかった。目がやたらとさえて、深くねむろうとしてもねむれない。予定どおりの時間にねむりたいというのに!浅いねむりが、からだをしばる。現実か夢かわからない音が途切れ途切れにきこえた。夜中も2時をまわったころ、つかれて帰ってきた同居人にわけのわからないことを喋りちらし、けっきょく、睡眠薬を飲んでねむった。

めざめはいつもと同じ5時の少し前、エネルギーは元にもどっている……と思う。いつもどおり野菜を買って、つくりおきをして、今にいたる。さすがに今日はガソリンを残して、ふとんに入りたいものである。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。くらーい感じで書いてみましたが、いま、気分はいいのであえて、こういう感じで書いてます。げんきです。

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