前回のお金編。タイトルがしっくりこないまま書いているのだが、ねこそぎ「何もない、それがいい」というミニマルな思想について書きたいのではなく、あくまでも「以前より」ということだ。わたしが欲深いことは何よりわたしがよく知っている。
さて、お金だ。幼い頃から計画的にお金を使うということが苦手であった。小遣いがなくなれば家でゲームをして過ごしているような子どもだった。大人になって、値札をみるとかチラシを見比べるという努力も長持ちしなかった。楽しくないのだ。今回、休日に研修が入ってきて、いよいよ実務に向けて話を聞くうちに「じっさい新しい働き方のバランスにしたとして、最初は今よりも収入が減るだろう」と思った。そのときに備えていかないとへいきでマイナスになってしまいかねないのでは?わたしのことであるから、絶対にそうなってしまう。しかし、何かこう、がんばって貯金しよう!というのは何度も失敗してきている。
それで目をつけたのが、今回の研修期間である。研修は休日に入り、自由にお金を使う機会が減る。無論ネット通販などはできるが、そもそも完全食のサブスクと日用品のヨドバシドットコムかAmazonの利用くらいで、もともと出費のさいたるものは外食費と旅行費であった。加えて、今のしごとになってから体重が5,6kg増加しており、食欲の減退する夏のうちに習慣化しておけば金と脂肪をそぎおとすことができ、まさに一石二鳥ではないか。
また、これとは別で、パートナーとお金の話をしていたときに、「お金をためておけば欲しいと思ったときに欲しいものを買えるよ」と言われることがあった。自分の頭に全くその発想はなく、貯金というと未来に対する暮らしの備えやマイホーム購入のため頭金といった印象であったため、「あ〜そういうのもあるのか」と思った。今、貯めてまで欲しいものはないのだが、思い返せば行政書士事務所の開業にあたって必要な資金(30万くらい)をぱっと捻出できず、開業するのが遅れた経過があるため、同じ轍を踏まないためにも、ひとまずやってみるか、と思ったわけである。急がないが、そのうちMacを新しくしたい(もう1台あってもこまらない)ので、30万くらい目指してみようかと思う。
とはいえ、入ってきたお金をそのままにしておくと知らないうちになくなるので、給与が入ったら、先に投資や貯金の口座に一定の額を入れてしまう。支払いはほぼキャッシュレスだが、現金については確実に出ていく分(整体、医療など)を別でとっておき、当月の引き落とし分を口座残高から引き算して、てきとうに残りを引き出して財布に入れる。財布のお金は残HPになるので、次の収入が入るまでの日数を考えながら使う必要があり、このへんはゲーム感覚でオモロイ。
あとは、無駄な出費の把握ができていなかったので、Zaimを用いて「必須ではないが納得して使ったもの(すきなお店での外食など)」と「必須ではないし無駄だな〜と思ったもの(なげやりな食欲から購入したパンなど)」を分けてタグ付けし、月末に総括してみて、翌月は少し意識してお金を使ってみた。うまくいったかはよくわからないが、なんとなく外食するといった機会は減ったような気がする。
実際、これで7月はかなり出費をおさえることができ、今月も同様の生活をしているので大きく変わらないことが予想される。ここ数ヶ月分の出納をみると、旅はお金がかかるんだなーと思わされた。それすらも意識したことがなかったのである。
よく、一度あげた生活の質をさげるのがむずかしい、という話がある。以前書いた「新しいこと知れて楽しい〜!!!」で脳が満足しやすく、かといって、複数の刺激を処理できるキャパシティはないため、旅が新たな分野への学びや展示に置き換わり、相対的に「(以前より)何もない」状態を受け入れられるのかもしれない。自分の感覚としてこの「何もない」が「貧しい」にならないラインがそれぞれ異なり、そこをうまくごまかすというか、代替していけるかを見つけられると、スムーズに移行していけるのかな。
読んでくださり、ありがとうございます。ここまで書いておいてなんですが、秋は旅します。
コメント