■お城のこと

旅の理由があるとき、人に会うか展示を見るかといったところで、その土地の観光地をまわる、ということはあんまり積極的にしてこなかった。

今回の愛媛旅行は「四国」というのがまずあり、展示の巡回もなければ知り合いがいるわけでもなく、アクセスのしやすさからいっても、「次にいつくるかわからないので、ちょっと町も見てみようか」という気持ちになり、行くことにしてみた。

松山市の地図をみると、中心はお城のようだ。そして、なんだかすんごい標高がたかい。ロープウェイがある。坂を降るように城下町が観光地的なラインナップになっており道も石段のようなつくり、麓に公園。

お城の方はというと、この高い標高と石垣の高さがみもの。ザ・守りの城というかんじだ。上にあがっていくと、ここから下や外の様子をみて狙撃していたとか、本丸の一番上から東西南北をみわたせること、その前後にも門があって、行き止まりになっているぶぶんもあることなど、戦いが起こったとき、当時のひとびとがこういうふうに立ち回っていたのだろうなぁ、といったイメージが鮮明に湧いてきた。掲示物の説明がわかりやすかったのか、城の構造もみて、歩きながら想像しやすかったのか、歩きながら、わくわくしていたように思う。とても楽しかった。

これまであんまりお城への関心がなく、彦根も熊本も岡崎もスルーしてきてしまっていたのだが、改めてここで、築城した経緯や携わった人々のことをみて、城の機能を知ると、他もみてみたくなった。展示と同じで、こういう歴史の中ででき、こういうところが特色だとか、たいがいできあがってから一回は燃えたり、破損したりしていて、復旧したぶぶんと当時から残っている部分との材料の質感をみて趣を感じたりと、似たような楽しみ方ができると思った。異なっているのは、圧倒的に大きなものなので、関わった人の数が多いことだ。書物に残らなかった多くのひとびとの手で作り上げられたと思うと、感慨深いものがある。

また、城をとりまく街のほうも、松山市は、過去、城下町として栄えた記憶と、それを引き継いで街を構成していっているシームレスな感じがしてよかった。街のあり方には最近興味をもつようになって、これまで流してしまっていたお城たちもみてみたいと思った。

読んでくださり、ありがとうございます。住みたいかというとお城はなくてもいいのですが、城をスタート地点にして考えられるところは強みだなぁと思いました。

コメント