エッセイ

◆3台目の浮気

むかしから、おつきあいは「3」のつくときが要だといわれる。なぜそうなのか、誰が言いはじめたのかは知らないが、たしかにわたしはいま、倦んでいる。そう、Xperiaに。 2014年の発売当時から「名器」と称賛されたXperia Z3compac...
エッセイ

◆出先の読書幻想

たまたま、時間をもてあましてしまった。ゲームは土曜に思う存分やったのでいまいち乗り気になれない(し、土日の両方でゲームをしつくすのには体力的条件が整っていないときびしい)。本音を言うならば、きのう借りた本を少しでも読みたい。 しかし、外での...
エッセイ

◆石川に恋をする

物産展がすきだ。京都や北海道のような集客性が高くごみごみとしたものより、東北とか北陸とか四国とか、このように言うのはたいへんしのびないのだけれど、人の入りが多すぎず、ゆっくりと回れるものがよい。 だいいち、物産展でわかるのはその土地の代名詞...
余暇

◆今週のごはん(2/16-22)

週の食費は¥2076。麺類で横着することを覚えたので麺を買いました。 今週も同居人の出張があり、水曜帰還の予定がのびのびで結局週末までひとりぐらしでした。ですので、手を抜く練習となりましたが、結果としてはあんまりうまくいっておりません……。...
エッセイ

◆おかえりツーブロック

例の美容院が全焼してから三ヶ月、再開の見通しはまだまだ先らしい。無慈悲なことに、三ヶ月という期間はツーブロックを破壊するのにじゅうぶんすぎる。剃り込んだラインはすっかり失せ、眉上に切った前髪は目に入りはじめる。髪が乾くのにもえげつない時間が...
エッセイ

◆新宿のもここらーめん②

きのうのつづき。明言しなかったが、夢日記である。 「もここらーめん」は、10分ほど歩いたところにあった。歴史ある店なのか看板は色褪せて、外壁もところどころ剥がれている。外には数人の待ちがあり、そこそこ繁盛しているようだ。 引き戸がおおげさな...
エッセイ

◆「新宿のもここらーめん」①

Twitterをみていたら、大学時代のともだちが新宿にいるという。たまたま新宿にいたわたしは昼食をぜひ、と彼女にリプライを送った。ぐうぜん近くにいたようで、すぐ合流できた。改札内にいたので、前々から行きたかった目黒あたりのお店に行かないかと...
エッセイ

◆ひとりぐらしプラクティス

ときどき、同居人がいないときがある。家出ではなく、出張や帰省だ。このときわたしは数日から一週間、ひとりぐらし状態になる。 長らくひとりぐらしへのあこがれがあって、今までの人生のなかで実家を出たことは何度かあれど、いずれも居候か同居で、まった...
エッセイ

◆手に浮かぶ廃墟

色あせた白のワイシャツを黒に染めようと思い立つ。春の呼び声がするなか、なぜ季節外れの黒にしてしまうのかという疑問はさておき、わたしは説明書を読まないおんなである。今回も例にもれず、ざっと見て作業をしていた。 染料を湯で混ぜていて気づく。指の...
エッセイ

◆お茶と箱の中のケトル

こうみえて、お茶の時間がすきだ。なければないで構わないのだけれど、お茶の時間があるだけでほっとするし、なんとなくゆとりがもてる。 喫茶店で本を読む人というのも(わたしは周りの音が気になるのでやらないけれど)、わからなくはない。 ひとと話をす...
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