今週のお話
落ち合った九条、壬生、犬飼
九条が指示した場所で落ち合う3人。犬飼は、九条を密入国の業者だと思っているようで、弁護士であることを伝える。九条はまず、壬生に今回の件(要は、京極の息子・猛殺しについて)の弁護の委任契約を自分と結ぶため、委任状の記入を促す。犬飼は、壬生が万が一、容疑をかけられ、逮捕されたときの保険のための契約と考えており、自分の分はないのかと尋ねる。九条は落ち着いた口調で、口の悪さを咎め、京極の息子殺しの犬飼とは委任契約を結べないという。京極とも関係があるため、お互いの利益が相反してしまうためだ。犬飼は急いでいるので、早くしてくれと急かす。
それに対し壬生は、犬飼の状況を確認する。握っている札束から金額も数百万ということで、すぐに底をついてしまうこと、他の2人とは、金を三等分して埼玉のラブホで別れて以降、連絡がとれておらず、わからないこと、見つかってもすぐに出られるよう、靴を履いたままであることを話す。「あまいな」と壬生は言い放つ。
京極は、ホテルの裏で、だろうか。人気のないところで、犬飼の共犯ふたりを拷問にかけている。「殺してください」と懇願する男であるが、眼球、鼻、指を繰り抜いたり、そいだりしている。口笛を吹きながら、軽快にやってのける。恐ろしい男だ。
さて、場面は九条館に戻り、今からいう提案は壬生に対する独り言だ、と前置きした上で、死体遺棄で出頭するようすすめる。死体遺棄は最大3年の懲役、犬飼は前科があるため倍の6年なのだという。刑務所は懲り懲りという犬飼に、殺人で6年は安いものだと壬生。仲間が逃げ切れていれば全員黙秘、殺されていれば死人に口なしでちょうどいい、と九条はさらりと言ってのける。そして、死体を埋めた深さを尋ねる。動物に掘られないよう1m50cmくらいだという犬飼に、50cmくらいがバクテリアが繁殖していいんだよなとダメ出しする(おそらく)壬生。いずれにせよ、一年経てば骨になって白骨化するか、腐敗を免れて蝋状になる(死蝋化というそうだ)といい、白骨化か死蝋化なら警察は食わない、つまり殺害行為と死亡との因果関係がわからないため、事件として起訴できないのだと、説明する。夏なら埋めなくてもすぐに白骨化するのにな、と面倒くさそうにこぼす壬生(だろうか?)。遺体発見時に白骨化していれば、死因不明と断定される。そのため、暴行行為については黙秘することが今回の件を弁護するにあたって、最善なのだと九条は「独り言」のからくりを話すのだった。そこから壬生は、一年ほど逃亡して出頭することを犬飼にすすめる。だりいなぁといいつつ受け入れそうな気配の犬飼。
そこに、九条は「ここからが本題です」と言い、京極の武器庫の場所を尋ねる。壬生は不本意ながらも、自分が持たされているという。まるで「闇金ウシジマくん」の終盤の、滑川の銃を預らせた丑嶋を彷彿とさせるな……。そこに「素晴らしい」と九条はいい、武器をもって出頭するよう進言するのであった。
待機する、菅原と舎弟たち
壬生に言われて集まった菅原の兵隊たち。夜が明け、菅原は朝マックを人数分買ってくるよう命じる。この、菅原たちの一団は、対・伏見組の戦闘員になるのだろうが、この動きの中だと、どうなるのだろうか……。
壬生の自動車工場(事故現場)にて
そのころ、嵐山とその部下(名前忘れた)がダンプの突っ込んだ事故現場をしらべている。伏見組及び壬生たちを逮捕したい嵐山としては、元・伏見組の人間が壬生の工場に突っ込んでいる映像から、「いい流れ」とノリノリである。
感想
大きく動きが出てきたなあ。にしても、「独り言」とはいえここまで進言する九条は、かなり危うい橋を渡っている。それも、壬生との屋上BBQなど、個人的なつきあいがあるから、なんだろうか?今回、検事のこともだが、九条のいう「道徳と法律」、「依頼人の貴賤」がまた、よくみえる回なのかもしれない。
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