エッセイ

エッセイ

◆「きのたけ論争」考

「きのこの山」と「たけのこの里」という有名なチョコレート菓子がある。愛好者の中には、果たしてどちらが優れているのかということを(あくまで傍から見ると)ネタ的に争っており、毎年その光景がTwitterで散見される。わたしはきの・たけにこだわら...
エッセイ

◆別世界への扉

いろいろあって、ヨガを習うことになった。これまでヨガとは全く無縁の人生だったので、ヨガといえばインド系のひとが修行のためにやるものという、ステレオタイプ的なイメージを持っていた。会場に現れた先生は、(おそらく日本人だが)やや東南アジア系の顔...
エッセイ

◆来たるたけのこ旋風

火曜日にたけのこを茹でた。皮のついたたけのこを触るのがはじめてだったわたしは、たけのこの皮が案外柔らかく、毛羽立ってフワフワしていることを知らなかった。また、剝いても剝いても皮が顔を出すことにおどろき、食べることのできる部分がだいぶ内奥にあ...
エッセイ

◆往年の謎、あらたな謎

トイレに不具合が起きたので、はじめて説明書をひらいた。ひらいた、といっても紙媒体のものはとうに捨ててしまっているので、型番でググってpdfファイルをダウンロードする。家電でもゲームでもなんでも、わたしは説明書を読まない。精密な機械の不備を力...
エッセイ

◆みどりのツーブロック

髪を染めてみたい。いままで髪を染めたいと思ったり、実際に染めたことはなかった。というのも、もともとやや茶のかった髪色で、染める必要がなかったのだ。むしろ漆黒にあこがれていて、生まれ持ったきれいな黒をわざわざ茶色くしているひとたちの動機が今で...
エッセイ

◆なンまらでっかい空白しょや?

気がつけば連休が目と鼻の先まできている。ひとに予定を聞かれれば「特に予定はないですね。どこも混んでいるでしょうし、浮かれているムードの中にいると疲れるので、家でゆっくりします。」という、引きこもり丸出しの回答を繰り返している。今年は去年(3...
エッセイ

◆n刊ショートショート草案

朝のエッセイを始めてはや8ヶ月、睡眠の安定する日が増え、体調もいい。ついに、恐れていたことが起きた。「もっと書きたい」。しかもエッセイではなく「おはなし(フィクション)」をだ。げんきだといろいろ手を出してしまうのは悪い癖だけれど、やってみた...
エッセイ

◆ささやかタイムトリップ

買いものをデパートの冷蔵ロッカーに入れようとするも、500円玉がない。傍らに設置してある両替機は1000円札と2000円札専用らしい。いまどき2000円札を両替するひとなど稀有だろうに、この両替機がそうとう古い型であることがうかがえる。さて...
エッセイ

◆続・ふりかえりの日

新年度に入り、そろそろ1ヶ月が経つ。改元にともなう長い連休を控えた今、朝のエッセイについてのふりかえりをしておこうではないか。……というわけではぜんぜんなく、たんに記事の番号が255なので「ふりかえりをするか」と思っただけである。その証に前...
エッセイ

◆集中したことをほめる

前回のアトリエの合評後、別のひとが書いたマッキー絵に感化され、ひたすらマッキーで絵を描いていた。およそ二時間ほどだろうか、誰とも話さずとりくんでいた。画面いっぱいに色が広がったところで、集中の糸が切れる。ほどなくして、どっと疲れが押し寄せた...