◆しがない女の皮算用

きのうはお金と借金になぞらえて話をしたが、今日はほんとうにお金の話。しかも皮算用ときたら、ろくでもないことだ、きっと。
新潟の旅を終えてから欲望が刷新されて、ほんとうにほしいものややりたいことが見えるようになった(気がしている)。括弧つきで(気がしている)というのは、これが一時の気の迷いであるという可能性を、否定しきれないからだ。こういうことがときどきある。
まず、Beatmaniaのモチベーションがなくなってしまった。もちろんゲーム自体はすきなのだが、なにも新作でなくとも鍵盤を叩ければ旧作でも家庭用でもかまわないことに気づく。モチベーションの高いときは月に2万円くらい費やすので、まずその金額が浮く。
次に物欲が縮小した。この冬はリップ・メガネ・ネクタイピンがほしかったけれど、今のメガネをひとに選んでもらったのを思い出し、もうちょっと使ってみようというきもちになった。ネクタイピンはないと不便な場面が散見されるので手元にひとつ入れたい。リップは自己表現できるアイテムなのでおそらく買う……と思われる。メガネの予算が2万くらいだったので、これまた2万が浮く。
そして最後にきのうの「生きるスケールのダウンサイジング」が重なる。普段遣いしない横文字がならぶといつものエッセイらしからぬ雰囲気が出てしまうが、わたしの感覚だとこの場は「大きさ」で「縮小」というより「スケール」で「ダウンサイジング」なのだ。すべてに全力投球しないというのは、投資しすぎないことだ。自炊するおかずの種類を減らせば素材の量は減る。もともとあまり発生しないけれど、気の進まないつきあいを断ればその交際費も減る。他にもちょこちょこといろいろなものが減って、たぶんいくらか浮いてくる。上ふたつに比べるとここの計算はざつで、いくら浮くのかはよくわからない。しかし時間もお金もふわふわ浮いてくるのはたしかな気がする。
実際やってもいないのに浮くお金のことを考えて800字強。徹頭徹尾、今日の話はほんとうにろくでもない。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。浮いたお金の使いみちはきまっておりませぬ。

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