◆為せば舞い込む

 10日前から、英語学習をきちんとはじめた。学生時代、あれほど詰め込んだはずの単語たちはとっくに枯れ落ちてしまったらしい。びっくりするほど覚えていない。

 じぶんの仕事、すなわち精神障害の分野において、日本は大いに遅れをとっている。そんな中でもいたく先進的だったり、ユニークだったりする取り組みもある。そのうちのひとつがわたしの通うアトリエ<造形教室>である。もうひとつ書きたい場所はあるのだが、そこについては参加して日が浅いのでもう少しよく知ってから始めたいと思っている。

 そんな場所たちについて英語で発信することができれば、海外で似たようなことをしている人びとや、単純に精神保健福祉分野に関心のある人とつながり、情報交換を経てお互いの状況をよりよくしていけるのではないか、そんな思いがある。
 それに、人と人が交わるとその化学反応がおもしろい。

 きのうアトリエに行った際、先生がオランダからの手紙をわたしに見せた。
「あなた、英語はできる?」
 今までわたしは「できません」と言ってきた。語学が堪能といわれる大学を出ているくせに、外国語はそこまで巧くなかったのだ。
 しかし、今は英語を使う目的がある。先生とて、完璧な邦訳を期待して聞いているわけではない。アトリエのことは英語でたくさん書いていきたいし、日本語にもどす練習をすれば相乗効果が期待できそうだ。チャンスは思いの外近くに転がっていた。何かを始めると、ものの見方も変わるものである。
「がんばります。」わたしは手紙を受け取る。

 家に帰って手紙をあける。案外読めそうである。
「日本主催のサッカーの世界大会後、いかがおすごしでしょうか?」
 ……日本主催?続きをみると、郵送日は2002年とある。
 これから、返事を書くのだろうか……。

 読んでくださり、ありがとうございます。まさにこの記事を英語でスイスイ書けるようになればよいのでしょうけれど……筋肉と同じで一日ではなりません。がんばります。

コメント

WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com