きのうゲームのことを書いたあとから、長らく凍らせていたゲーム愛が溶け始めてしまい、只今たいへんゲームをやりたくなっている。おまけにきのうは「UNDERTALE」の作者であるToby Fox氏の新作「DEALARUNE」の試遊版が配信され、記事をあげたあとすぐDLしてクリアまでこぎつく。「UNDERTALE」の世界を大切にしたままていねいなアップグレードが施されており、製品版もぜひやりたいと好感触のままウィンドウを閉じた。水を飲むのも忘れて熱中した結果2時間ほど遊び続けて軽い脱水症状に見舞われたうえ、時計を見ればアトリエに行くのが不可能な時間帯になる。このまま1日家でくすぶるのもいかがなものかとその後はポケモンGOに奔走し、休憩したり一回帰宅したりしたものの、累計6時間、距離にして10kmほど歩いた。相棒として連れ歩いているヒコザルは、アメを3個ほど見つけてきた。ポケモンGOの先駆者である友人にそのことを話すと「やりすぎ」と苦笑される。ヒール高めのブーツで出かけたにもかかわらずこの間疲れをほとんど感じないで、マリオでいうところの無敵状態に近いものがあった。否、ほんとうにあのときは無敵だった。帰宅後のことは言うまでもない。
ここまで書いて「やっぱ家ゲーしたいわ……」と、きのう書いた記事を無に返すような本音が漏れる。「思う存分進めたい」気持ちと「今まで積み上げてきた生活を維持しつつゲームをしたい」気持ちの折り合いをどうつけるか、これが最大にして最強の問題だ。いい波ができつつある物書きと読書は削りたくないし、アトリエにも通いたいし、闇金ウシジマくんもちゃんと読みたいし、料理もちゃんと作りたい。自分の理想とする生活のためには何を節約し、家ゲーに充てるべきなのか。これを考えている時点で既にパズルのごとき要素を見出し、わくわくしている自分がいる。自分にとって切実なことであればあるほど、心は沸き立つ。これぞゲーマー魂なのだと自らを納得させ、朝からうんうんと唸りつづけるのであった。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。ゲームひとつに制作者の思いがぞんぶんに込められているので、わたしにとってゲームは読み物です。
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[…] 「やっぱりゲームがすき!」という本音から始まった、わたしの生活を変える準備が着々と進んでいる。実行委員はとうぜん、わたしひとりである。わたしの脳内で開催される、各わた […]
[…] 先月から続く不調が、ようやっとよくなりつつある。異様な肩の痛みは抜けないものの、不眠にくらべたらずっとましである。やたらに睡眠が浅いという問題は残っているものの、1時や3時にはっと目が覚めないのはほんとうにうれしい。「不調時はやることを減らすように心がける」という記事を書いたが、少しずつ元の状態に戻している最中だ。料理と読書はおおむね元に戻り、文章に関しては「朝のエッセイ以外にも、ちょっと書きたいな」という気持ちがわずかながら復活してくれている。とはいえ、例年冬は夏よりも起きるのが遅くなりがちなので(といいつつ、目覚めるのは相変わらず5時である)、冬に適したルーチンを構築していきたいと思う。 この間、ひとつ決着のついたことがあった。月初からふつふつとわき出ていた「ゲームをしたい!」という欲求の件である。結論からいうと「家ゲー(家庭用ゲームを略してこのように呼ぶ)を解禁するとほかのことが絶対に疎かになってしまう」という確信が拭えず、一旦白紙に戻った。もちろんやりたい気持ちはある。しかし休日の片方を音ゲーないしポケモンGOに費やしており、さらに平日の夜もゲームを、ということになると、読書と創作の時間の質を担保できない。それにわたしは弱い人間なので、参入の敷居が低い方へと流れていくことはこれまでの経験上、いやというほどわかっている。さらに決定的だったのは、先週アトリエで気に入らない下絵を直していたところ、急に天の声が舞い降りたことだった。芯の通った男の声が「何のためにお前は生きているのだ。心に縛られたものどもを表現せよ!」というような内容のことを叫んだ。考える間もなく「そうじゃん!」とわたしは思った。男の声は曇天の空をたちまち快晴にせんとする気迫で、わたしのこころに引っかかる雲を吹き飛ばしたのであった。 そういう次第で、ゲームを家にお迎えしないまま新年を迎えることとなった。ふしぎと後ろ髪を引かれる思いはなく、すっきりとした自分の姿があった。 今日も読んでくださり、ありがとうございます。今月の「アナスタシア」はお休みですが、来月はちゃんと更新します。 […]