Twitterをみていたら、大学時代のともだちが新宿にいるという。たまたま新宿にいたわたしは昼食をぜひ、と彼女にリプライを送った。ぐうぜん近くにいたようで、すぐ合流できた。改札内にいたので、前々から行きたかった目黒あたりのお店に行かないかと提案した。
いま、わたしたちは1番線側の改札にいる。ふつう、新宿駅は改札とホームの階層がちがうので、電車は見えない。しかし、ここでは改札とホームが新幹線の京都駅のように同じ階層にあり、山手線ホームの16番線まで見渡せるようになっている。別のホームに行くためには、歩道橋を渡る必要がある。
何を思ったのか、彼女はホームから線路へ降りて16番線まで行こうとしていた。ご丁寧に線路に降りる階段がある。まもなく、アナウンスなしに電車が来た。京浜東北線だ。新宿駅なのに。しかも1両だけで、その1両もひどく短い。明らかに線路を揺らす音がするのに、彼女は全く気づかない。電車もスピードをゆるめない。ぶつかった瞬間、思わず息を呑んだ。彼女は直立不動だった。血の一滴も流れず、ホームにいた人も京浜東北線の乗客も、何も発さなかった。わたしだけが震えていた。
いま電車に乗ろうとしたら、死んでしまう気がする。ここは改札を出て、新宿で食事を済ませたほうがいいのではないか……。 いつの間にか、彼女はわたしの隣に戻っていた。スプラトゥーンなどのゲームでキャラクターが一度死んで、スタート地点に戻ってきたときのようだった。どもりながらそのことを提案すると、彼女は快諾してくれた。さきほどの衝突がなかったかのように、しゃきしゃきと彼女は歩いていた。傷ひとつない。やはり、一度死んだのだろうか。
食事処をさがして、あてもなく町を歩く。高層ビルは皆無で、ブランドの路面店もない。さびれた個人店と住宅が立ち並んでいる。他愛もないことを話しながら、彼女は言った。
「ねぇ、もここらーめんでもいい?」
「町田にもある店だね。」と返すと、彼女はよくわからない、といったようすだった。彼女は埼玉のひとだった。町田とは縁遠い。「いいよ。」と乗り気で返し、女ふたり「もここらーめん」へ向かうのだった……。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。明日は「もここらーめん」をたべます。
コメント
[…] きのうのつづき。明言しなかったが、夢日記である。 […]
[…] 先週書いた新宿のもここらーめん1、2のあと実家に帰り、買った服に穴が開いていたことにショックを受けた。そのあと、今の職場で退職したひと(実在している)が、実は社長(わ […]
[…] 夢疲れ(記事参照①②)で全く動けず15時頃の到着となったが、きちんと改心できたので行ってよかった。 […]