◆目の揃う日

きのう、旅行で中継する以外の用事で都内にでた。前がいつなのかよく思い出せないので、そうとうひさしぶりだ。人の多い電車や声の集積が苦手なので、魅力的な用事があり、かつ調子のいいときにかぎられる。今回はその両方が奇跡的にそろって、終日の外出を可能にしたのだった。

長年つきあいのある友人、前々から気になっていたカレー屋、Twitterで爆発的に拡散された馬肉店、身内のプレイ人口のすくないオンゲキの店内対戦と上達のレクチャー、近場でやっていた個展と、わたしを都内に引っ張る要素がもりだくさんだ。もちろんじぶんの調子もこの日に照準をあわせて調整してきた。寒さ対策からはじまり乾燥、食事、生活リズム……いつもと同じといえばそうだが、気持ちのうえではより慎重に、体調管理に取り組んだ気がする。

外で遊んでいると、わたしの方へ嬉々として駆け寄ってくるひとの姿があった。待ち椅子でぼうっとスマートフォンを眺めていたところに「あけおめ~」と明るい声がとどいた。「彼だ」とおもった。「彼」はわたしの数少ないともだちのひとりだ。家が離れているうえにスケジューリングがむずかしく、季節に一回あそぶかあそばないかの頻度なのだが、その一回の濃度ははかりしれない。「彼」は満面の笑みでわたしの返事を待っていた。あいさつを交わす。今年もよろしく。

聞いてみると、別の友人と遊ぶ日だったという。よもやお互いのホーム(いつも遊んでいるところ)でない場で出くわすとは思わず、おどろいていると「偶然ってすてきだね」と「彼」は言った。あまりにもうれしそうにしているので、わたしにもその感情がしみわたってくる。同時に、わたしに会ってこんなにも喜びをあらわにしてくれるひとのいることがありがたかった。人生、なかなかそういうことはない。うまく身をこなせないと、けげんな顔をされることのほうがずっと多いものだ。

じぶんの体調と魅力的な用事、そして偶然の遭遇と、スロットの目がきれいにそろったような1日だった。言うまでもなく、出目は7・7・7だ。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。ねむりすぎました。今日はちょっと7じゃなさそうです。

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