わたしの遊ぶゲームはともだちのつくったゲーセン「WILL」の奥にある、古今東西の音楽ゲームを蒐集した「World Game Circus(通称WGC)」に置いてある。Beatmania2DXの旧作があって、最新作では既に削除されてしまった曲たちを遊ぶことができるのだ。2DXというゲームはどういうわけか無慈悲に曲が消えてしまう。どうもわたしは低BPMのしぶい曲に惹かれることが多く、そういう曲はなぜか消えやすいので、旧作が近くにある環境はありがたいことこの上ない。

遊んでいるとき、からだはトランス状態だった。DPを始めて間もない「Beatmania 2DX 19 Lincle(2010年)」当時、まったく歯の立たなかった曲たちを、ちゃんと曲どおりに奏でている。この、高揚感。これだよ、これこれ。わたしがゲームに熱を上げるのは、この快感だ。2010年、今からおよそ10年もむかし、今よりもずっと、多感な時代。その頃のこころが蘇ってくる錯覚すら起こした。18歳くらいのじぶんが、画面の向こう側からわたしを見ていた。今よりずっとやぼったかった。学校が終わってゲーセンに行ってゲームをして、それだけでまいにちしあわせだった。

ふと今も、それでしあわせだと思った。しごとをしてゲーセンに行ってゲームをして……。むしろ今のほうが、学校のようにいやな思いをしている場所がないので、いっそうしあわせかもしれない。

全国各地で閉店が重なる昨今、ずっとゲーセンがいてくれるとは限らない。7年前に最愛のゲーセンが死んでしまったときを見届けられなかった後悔。もっと通えばよかったという自責の念。そういった気持ちを再び味わないよう、末永く時間を過ごしたく思う。

というわけで、ちゃんと貢献していきたいし、何よりあそびたいので、ゲーセンに通ってもだいじょうぶなライフスタイルをあらたに考えることにきめた。条件は自炊をさぼらないことと、読書時間をしっかり確保できることのふたつだ。ゲームをしたいけれど、料理も本もやりたい。旧作たちが近くに来てしまったいま、ゲームの我慢はどだいむりである。もう30年近くつきあっている脳みそなので、「どういうやつか」はわかっている。ひとつのことにしか集中できない輩がこんなによくばって、どうなることやら。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。HAPPY SKYは曲が始まる前にハイスピードを設定しなくてはならないのを知らずにTHE CUBEが超高速になったり、7thの制限時間が短くて現存している曲をやってしまったりといろいろですが、徐々になじんでいこうと思います。