◆続・生態系ヲ統一セヨ

連休も後半に入り、不安定な気温も一見落ち着いてきたようにみえる。ようやっと冬物の上着やニットを洗うことができる……わたしはいそいそと衣替えをはじめた。

普段遣いの引き出しからニットを引っぱりだして洗い、半袖のTシャツをストックしている引き出しと中身を入れ替える。去年買ったTシャツが続々と出てくるのをみて、やはり柄ものは、よほど気に入らないかぎり1年経つと色あせてみえてしまう。飽きるのだ。しかし、無地で通すのもつまらない。1年くらいでだめになるものを毎年着倒してしまえば、冬場に保管する場所をとらずに済むし、着なくなった頃にウェスにして掃除に使えば無駄にもならず、合理的な道といえるかもしれない。代謝のよいせいかひとより発汗するので、汗染みにも悩みがちだ。Tシャツを何年も着ようとするのが、そもそも無理な相談なのだ。

ふいに引き出しから、くるぶし丈のくつしたがぽん、ぽん、ぽん、とでてきた。わたしは震え上がった。なにせ先日、くつしたを同じかたちの2色にそろえようと心に決めたばかりなのだ。そういえば、暑さ対策として去年は夏とそれ以外でくつしたの丈を変えておこうと、使い分けていたのだった。せっかく整いはじめた生態系が、くるぶし丈たちが冬眠から覚めることで、乱れてしまう。漁っていると、カラータイツまで出てきた。パンツスタイルに統一したこの冬、カラータイツを履くことはいちどもなかった。人に譲れるものではないし、捨ててしまうのもしのびないので「タイツ 使用法」でググってみる。なんとか活路が見いだせそうだ。同様にくつしたもググってみたものの、くるぶし丈でできることには限りがありそうだ。

わたしは使えるものを躊躇なく捨てることができないので、くるぶし丈たちを履きつぶしてから今のくつした達を履くことにした。去年から履いているのでおそらく長くはもたないし、柄等もそこそこ気に入って選んだものなので粗末に扱いたくはない。大切に履きつぶして「おクローゼットのために」その命を捧げ、われわれの生態系統一の「協力者」となってもらおう……。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。名誉の淘汰ルートです。

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