はやおき
ちょっと意識して2230に寝たのだが、疲労感がつよすぎて遅刻スレスレだった。早く行くとはなんだったのか。
『うるさいこの音の全部』
表題作、かきおろしの短編?ともに読了。たしかにリアルな本名たる自分と作家としての自分との間に境界はあれど、今だとネットのハンドルなんかでも似たようなことはあるので、作家デビュー後の変化として見たときに、特有の事象のようには思われなかったのがまずは感想。ただ、それも含めて考えたうえでこのテーマなのかな、という気はした。とはいえ、自分との肌感があわなかったのか「まぁ、そういうのもあるのかな」といった感想にとどまる。主人公は周りを気にしすぎて行動した結果沼っているし、それが長い目でみたときによくないなということを、担当編集のキャラクターも心得ている。それをもって、「作家」だからこそのスペクタクルまでは至っていないような読後感だった。兼業の作家さんということで関心をもったが、2冊目はなさそう。
『同志少女よ敵を撃て』も気になるが、こちらは長かったような気がするので、ひとまず『三体』の第三章をおえてから考える。そうでなくてもケン・リュウ『宇宙の春』、テッド・チャン『息吹』、羽田圭介『滅私』など、読みたい作品がたまっている。こう考えると中華SFとか、アクの強い現代小説とか、すきなのかもしれない。小説は実用にくらべて消化がおそくなりやすいので、たくさんいいものに出会いたい。
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