内容としては「今年も楽しかったです、ありがとうございました。」なのだが、思いの丈を綴りたいタイプなので書き残す。去年のものはこちら。
ファイナルまでのこと
前に書いたかもしれないが、7月の開幕時、ひかくてきBPLS2の視聴は低温スタートだった。仕事が忙しいことに加え、放送日が水曜に変わったことでリアルタイム視聴がむずかしく、開幕1ヶ月は全く試合を見ていなかったのである。Twitterの実況ツイートや、友人から「レジャーランドがすごく勝ってるよ!」と教えてもらい、状況を知ってはいて、「勝ってるの!?すごい!」「この勢い、ずっともつのかな」など、いろいろな思いが湧いていた。
8月にたまたま東京レジャーランド秋葉原1号店さんに行った際、レジャーランドの選手とお会いするといううれしいハプニングがあった。そこで「応援しているならちゃんと見なきゃいかんな」と思い直し、水曜がんばって退勤して、21時には家にいられるようにした。たしかにレジャーランドさんの調子はすこぶるよく、1巡指名の1-PIN氏の安定感は健在、DINASO・U76NER両氏の尖った得意ジャンルで相手を制する心強さ、そして最年少のG*氏の大躍進がかさなり、素人目にも去年と全く様相が異なっていることを感じた。また、11に重心をおいたルールも、選手の選出のバリエーションをもてるレジャーランド向きといえた。
試合の中で印象に残っているのは、やはりSEIRYU氏を下したG*氏のジャイアントキリングがみられたシルクハット戦、そしてセミファイナルだ。SUPERNOVA TOHOKUさんは去年ファイナルへ見送った関係性だったが、そこが逆転し、ファイナルへの切符をつかんだ。それぞれの選手の活躍も輝かしかった。また、ストラテジーカードの切り方(Theory→Harmony and Lovely)も見事だった。
ファイナルのこと
9月頃、友人が先んじてBPLファイナルのチケットをとってくれていたことに加え、かねてより応援していたレジャーランドさんが決勝に進むという幸運がかさなり、去る22年10月15日、ファイナルを見に行った。わたしはこういったイベントに行かないタイプなので、ボケっと過ごしていたのだが、よもやレジャーランドさんがファイナルに進出するとは思わず、買ってくれた友人には足を向けて寝られない。本当に楽しみだった。
早いことに当日。たまたま取ってもらったブースが応援しているレジャーランドさん側で、選手入場の際は感極まって涙してしまった。8月にぐうぜん選手陣にお会いしたことはあったが、そのときの感動とは異なり、優勝のかかった重みと緊張感があって、いち観客にすぎないというのに、からだがふるえていた。なにせ、レジャーランドさんは昨年度でもう一歩及ばず、というのをくりかえして、その結果、次のステージに上がることができなかった。その悔しさをばねに、去年と同じメンバーで臨み、この場に立っている感動といったら!特に、最年少のG*選手の眼差しが殺気立っており、1人の戦士のそれになっているなあということを強く感じた(後日のイベントでそのことを話したら「あのときだけはゆるい感じのレジャーランドが、めずらしくみんな真面目だった」とDINASO氏が答えておられた)。
いっぽうで、対戦相手がROUND1さんというのはおおきな懸念だった。あまりにも強い。今年の勢いをもってしても、不安になってしまうところである。レジャーランドが勝つためには、他選をもぎ取り続けないとならない。しかも、無敗のU-TAKA氏がいるとなっては、2タテされる可能性も加味する必要があった。
生で試合を追っているので、緊張感があった。自分ごとのように見守っていた。先鋒次鋒は、お互い仕上がっており自選は譲らないまま同点。しかし、レギュラーで練習もしておらず、得意テーマではないであろうチャージでU76NER氏を、次鋒でG*氏を、というあたりは、レジャーランドさんのドラフトの忠実さなのかなと思った(わたしは12スクラッチでU76NER氏を選出し、1-PIN氏が大将で出場という、得意ジャンルに忠実かつ、1巡選手を活かす選出を予想していた)五将戦で、DINASO氏がKUREI氏相手に2タテをきめる。しかし、すぐに中堅でU-TAKA氏が出場、ソフランテーマで同点にもどる。しかし、EXスコアにして計22点と、決して悪くはない点差であった。チームの特性と、U-TAKA氏の出場タイミングを考えると、レジャーランドは11レベルあたりで勝負をつけないと向かい風となってしまう。そして三将戦、流れを帰るべくストラテジーを使用。しかし、相手の目論みも重なっていた……相殺されたにもかかわらず、なぜか静かにスクリーンにうつる「DINASO Outbreak」……。あのときの、会場のざわつきは忘れられない。自選「時空トラベローグ」はよい差をつけたものの、KUREI氏の「UNDERWORLD HOLOGRAPHY」で7点差の惜敗。そして、12レベルのスクラッチ。1-PIN氏の代名詞である「Lords Of The Roundtable」が満を持して登場。友人から聞いていたものの、見たのははじめてだった。開幕からいきおいよく、40点以上差をつけて勝利。最後に食らいつかんとする、いい流れがでてきた。そしてI6VV氏の「バッド・スイーツ、バッド・ドリーム」。開幕やや差がついたものの、ぐっと追い上げていく。後半、抜きつ抜かれつの勝負となり、結果は1点差でI6VV氏が勝利。ぐっとラウンドワンに流れをもっていかれる。ふつう、スクラッチで1点差にはならない。そして、大将戦。上述したように、大将は1-PIN氏だとおもっていたので、副将で1-PIN氏が出てきた時点で「あぁ、G*氏が大将をつとめるんだ!」と驚いた。今年は調子よく勝利を重ねていっていたものの、よもやそういった配陣でのぞむとは、といった気持ちだった。このあたりはアドバイザーであるべあー氏のnoteを楽しみにしている。G*氏の本気の眼差し、相手が誰であろうと全力でぶつかっていこうとする様は、去年から大きく成長しているように映り、頼もしいものがあった。早速試合がはじまる。G*氏の「Sounds Of Summer」は、決して悪くはない運びで、よい勝負だったが、後半で1ヶ所ハマってしまい、19点差。ここで、レジャーランドの負けが静かにきまる。そして、U-TAKA氏選曲の蠍火。プリズムホールの筐体から響く蠍火とふたりの打鍵音は、なにか神聖な儀式をしているかのようだった。観客もただ見守っていた。音楽ゲームは、こんなにも人の心を打ち震えさせるものだったか?試合が終わり、会場が沸き立つ。ラウンドワンの勝利即ち、優勝だ。悔しい気持ちはありつつ、選手たちの努力の垣間見える結果だったように思われる。この、二度と同じ面子、タイミングでは起こりえないこの機会に、立ち会うことができたわたしは本当に幸せ者だ。
れじゃぱに(第2部)のこと
11/27にレジャーランドさん、ゲームパニックさんとの合同イベントがあった。基本的に、知らない人は緊張して、変なことを喋ってしまうので、こういったイベントにはいかないタイプなのだが、レジャーランドさんの、ファイナル終了後の振り返り配信でU76NER氏が「今回を最後にしようと思ってS2に出た」という話をしていて(注:その後「悔しくて終われないっすね」と話しておられた)、お会いできるのは今回が最後になってしまうのではないか、といった思いにかられた。ということで、気づいたらエントリーしていたのだった。
ぶじ当選し、当日をむかえる。ファイナルより圧倒的近距離で、試合中の打鍵もバチバチでたいへんよかった。各チームのメンバーをミックスした試合も、画面が忙しかったが見応えがあった(点差や配置も芸術的なものがあり、アーカイブも見たい)し、選手同士の仲がいいな〜というのがみられたのもよかった。また、2部には選手独占タイムという時間があって、希望した選手と一緒にプレイをしたり、プレイを見てもらってアドバイスをもらったり、写真を撮ったり、喋ったり、というような、施しの時間がある。それ以外のプロも、じゅんぐりで交流ができるという、退屈させない仕様となっている。第1部をへて、夕方頃の独占タイムは、通常の労働を考えるとだいぶ疲れのピークに差し掛かるものと思うが、どの選手もたいへん温かい対応をしていただき、申し訳ないくらいだった。U76NER氏も8月にぐうぜん会って以来のお話だったが、一般的にこういったイベントでどういったことをお願いしてもよいかわからず、とりあえずバーっと思いの丈をしゃべり、スクラッチのコツを聞いて、写真を撮って、とあわただしく10分使っておえた。
後から考えると言っておけばよかったなということがなかったでもないが、非常によい会だった。プロとファンの間での交流というところで、じぶんの知らない形を体験でき、行ってよかった。
まとめ
2シーズンのレジャーランドさんの応援を通して、去年はビートマニアのモチベーションの向上、今年は応援にファンイベントといったリアルな体験と、ほんとうにいい半年間を過ごさせていただいた。感謝をのべたい。そして、いまさらbehind the scenesをみているのだが、勝利のよろこびが試合配信時より迫力をもって伝わってくるので見ているこちらも気分がいい。
これはレジャーランドさんとは関係ないのだが、まわりにDPを始めるがふえている感じがして、それがなによりもうれしい。いろいろな大変さはあろうが、S3も開催してくれるとうれしいし、e-sportsぜんたいが盛り上がっていくこと、プロゲーマーの知名度や処遇が高まることを祈りたい。
コメント