いぎょ

エッセイ

◆物干しに吊られた女たち

実家の庭にいる。そこにはふとんなどを干すような、長い長い物干し場がある。竿ではなく、太く丈夫なロープがぴんと張ってある。本来洗濯物を干すはずのそこには、見覚えのある顔をした女たちがぼろのような粗末な格好で首を吊っていた。たしか5人ほどだった...
余暇

◆4/27-5/3のごはん

GW……だが、自炊は通常運行だ。起きる時間が遅くなる・昼寝が増えるなどの乱れはあったものの、自炊にかんしてはおおむね順調にいけたのではないか、と思う。途中でお弁当用のつくりおきがいらないことに気づき、ひかえめになった。食費は¥3169。月を...
エッセイ

◆代替品の運命

万年筆のインクが切れると、部品を洗ってから新しいものに替える。分解して一晩水に浸けてインクを吐かせ、きちんと乾かしてインクを補充し、ペン先になじむのを待つ。わたしは毎日の記録に万年筆を使っているうえにかなりの記録魔なので、およそ月にいっぺん...
しごとと生活

◆アトリエ記 『慾望』

連休中も開いているというので、お邪魔した。火曜日と、木曜日だ。火曜日は展示の手伝いでひたすらチラシ折りと封入をし続けていたので特記することはない。 木曜日はのんびりと会話に混じりつつ、じぶんの作品づくりを進めた。コラージュのほうは近頃まった...
エッセイ

◆薄らぐ時間

連休も折り返しといったところだろうか……と書いたところで立ち止まる。指折り数えてみればもう連休は8/11日目、とっくに折り返して最後のカーブに差し掛かっているところだ。今年は旅行などの大きなイベントがないので、のんびりと毎日を味わっているよ...
エッセイ

◆続・生態系ヲ統一セヨ

連休も後半に入り、不安定な気温も一見落ち着いてきたようにみえる。ようやっと冬物の上着やニットを洗うことができる……わたしはいそいそと衣替えをはじめた。普段遣いの引き出しからニットを引っぱりだして洗い、半袖のTシャツをストックしている引き出し...
エッセイ

◆オンラインの恩恵

去年の夏から、インターネットで食や体調やゲームのことを取り上げてきた。独創性もなければ教養的でもない一市民の雑記の寄せ集めがこの「ヒプノシア」(まったく認知されていないサイト名)である。一定のジャンルに特化したサイトのほうが収益はよいのだが...
余暇

◆4月の食費

タイトルがストレートすぎておもしろくないので、昔ながらの月の呼び方にすれば作品のタイトルのようになるなァと思い立つ。「卯月の食費」なんかよさげな雰囲気が漂ってはくる。それこそ卯の花など、旬のものをしっかり取り入れた食事をしていそうだ。ためし...
エッセイ

◆全消しのよろこび

以前、食材選びはパズルのピース集めと似ているということを書いた。となると、自炊はパズルを解くのにあたる。自分で組んだパズルを、自分で解いていく。自炊には献立づくりや食べる楽しみももちろんあるけれど、何よりこのパズル要素がおもしろくてならない...
余暇

◆家計管理~休息系余暇編(2)~

前回、紅茶の支出のカテゴリに悩んだわたしは「休息系」いわば嗜好品の欄を設け、出費を記録することにした。今回はその続きとなる。 また、以前書いた「平日の1日くらい自炊をさぼりたい」という記事とも接続する内容となった。経緯としては、上にリンクし...