エッセイ ■無脳司令官 休日はさておき、平日は夜、つかれている。体が疲れるタイプのしごとではないので、おそらく頭の疲れなのだろう。体質なのか、昔から頭の中で思考が錯綜したり反芻したりしやすく、常に脳内世界にある吹き出しが、ぴかぴか光ってめいめいが自由におしゃべりし... 2025.07.02 エッセイ
エッセイ ■はげまされた日 突然だが、作家の北方謙三さんのインタビューを見た。失礼ながら、北方さんの本は読んだことがなく、時々見ている「有隣堂しか知らない世界」というYoutubeチャンネルで何名かの作家さんの回があり、そこでの出会いであることを最初におことわりしてお... 2025.06.28 エッセイ
エッセイ ■せばめて回帰 うれしいことに、今年の頭から、読書を細々と続けられている。振り返ればもうすぐ半年、冊数は決して多くないが、なんとなくどこかのタイミングでフェードアウトしていってしまった過去があるので、大収穫だ。一時期はkindleも用いていたが、結局買いだ... 2025.06.23 エッセイ
エッセイ ■地途切れて 『罪の重さは何で決まるのか』を読んでいるとき、被害者はこれまでの生と地続きで生きていくことはむずかしいという一文があった。最近ではないが、池袋の自動車事故で妻と娘を亡くした男性のことが頭をよぎった。愛する家族を失い、再発を防止するための運動... 2025.06.14 エッセイ
エッセイ ■死守したい、この時間 自分でコントロールしきれないものはストレスが大きく、しごとはその際たるものだ……と思っている。出勤時に強い決意で早く帰ろうと思いながら、働いているうちにそのことを忘れたり、なんだか帰っていいのかよくないのかわからない状況になったりして、遅く... 2025.06.11 エッセイ
エッセイ ■しあわせな外食と、変えるために変われること だいすきなカレー屋さんがある。最近はなかなか行けていないが、ここで食べると他の食事では感じられないレベルで「いま、生きている……!!!」と実感する。そもそものレベルが高くおいしいのと、お店の雰囲気と、あとは、わたしが個人店のカレーをすきにな... 2025.06.09 エッセイ
エッセイ ■横の旅 縦の旅行、横の旅行という例えがある。これはカズオ・イシグロのインタビューが有名なのかな、富裕層というのは、自分と似た境遇の人間のいる、別の場所を旅する「縦の旅行」しかしないが、一方で分断する現代において必要なのは、自分の身近に存在しながらも... 2025.06.07 エッセイ
エッセイ ■手を動かすべし 5月の下旬からアラビア語を勉強しはじめた。当然読めないので、まずは文字からである。右から書くのがそもそも慣れないし、書き順それなの?という気持ちにもなる。しかも、文字同士をつなげて書くルールがあるようで、文字がくっつくと形が少し変わるものが... 2025.06.04 エッセイ
エッセイ ■文字の音、いざない アラビア書道の展示をGWに見てきてから、そのことをどうも忘れられないまま過ごしている。作品が美しかったのはもちろんだが、文字そのものが絵のようでうつくしいのだ。ただ美しい・おもしろいのは他の展示もいっしょで、しかし「どうも忘れられない」とい... 2025.06.02 エッセイ
エッセイ ■「逸れる」までの助走 しごとの時間や量のことで悩んでいることは今にはじまったことではないが、行きつけのお店でちょっと生き方の話になり「そのうち決めるタイミングはくると思うけど、それまでにちゃんと考えておけることが大事なんじゃないかな」という話があった。それらの悩... 2025.05.21 エッセイ