エッセイ

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◆ほめことばとは裏腹に

 「しごとがはやい」とよくいわれる。自分では急いでやろうとか、慌てているとかいうことは全くなくて、きらくに取り組んでいる。学生のころから「問題を解くのが速い」「歩くのが速い」と言われていたので、おそらく一定の行動がひとより速いということは...
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◆かたちにすること

 きのうは懇意にしているともだちと久しぶりに話をした。思えば、ひとときちんと暮らしや生き方の話をしたのはひさしぶりだったかもしれない。興味のあるトピックについて話すのはだいすきなのだが、知り合いが少ないこともあり、なかなかそういう話をして...
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◆為せば舞い込む

 10日前から、英語学習をきちんとはじめた。学生時代、あれほど詰め込んだはずの単語たちはとっくに枯れ落ちてしまったらしい。びっくりするほど覚えていない。  じぶんの仕事、すなわち精神障害の分野において、日本は大いに遅れをとっている。...
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◆愛する文化をまもる

 あいちトリエンナーレのことがあってから輪をかけて、この国の文化的なもののありかたについて危機感をおぼえています。本がすきなので、本についてもそんなことを思いました。現体制における文化のまもりかたを信用できていない、ということのあらわれな...
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◆記憶のあいまいさ

 最近、じぶんの記憶に自信がない。もしかしたら過去の経験は妄想だったんじゃあないだろうかとか、この過去は何かちょっと装飾しているのではないかとか、そんなことばかりを考えている。Googleカレンダーに入れた予定も、ほんとうにこの時間で正し...
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◆家がたのしい

 今年は、家がたのしい。決して娯楽が多いということではない。むしろ我が家はSwitchとBMSはの立ち環境(同居人所持)しかないので、圧倒的にすくない。  では何がたのしいのかといえば、家のものを考えて置いたり捨てたり整頓したりする...
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◆視覚のない夢

 ひょんなことから悪夢の話になった。「単位が取れずに大学を卒業できない夢」だ。夢について事細かに話すと、相手はちょっと間を置いて、こんなことを聞いてきた。 「みかげさんは、夢に景色ってありますか?」  夢といえばビジュアルがあ...
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◆とっ散らかった上半期

 毎日エッセイを書きはじめて1年経った。くだらない内容ながらもよく続いたな~と思う反面、書くことがほんとうにすきなんだなあと実感できた。すきなことを続けるのはどうやら苦にならないらしく、秋から始めた読書もいい感じで進められている。途中から...
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◆抱かれる子、放たれて

 ちょうど1年前、毎日文章を書くと決めたころに「いとしき子を抱いて」というエッセイを書いた。ちょうど文芸同人誌を発行したあとで、小説の感想をいただいたうれしさをしたためたものだ。ひさしぶりに読み返してみたのだが、すでにだいぶほほえましい。...
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◆連休は果たしてほんとうにしあわせなのか

「今年の夏は10連休をいただいたんですよ」と職場の人が話していた。ふとカレンダーを見て数えてみると、わたしも10連休だった。思ったより多い。  「連休」、いい響きだ。すきなことが存分にできるし、お弁当もつくらなくていい。しあわせな側...
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